セイバーメトリクスについて
Posted by japanstats on 2008 February 13日 Wednesday
これもまた別の場所での書き込みですが…
セイバーメトリクスとは、ただ対象になってるデータ項目が長年重要視されていたものと違うだけで、データ分析自体は前から行われていました。それに、データだけでチームを構成しようとしている球団なんてもちろん存在せず、まだデータ分析とスカウトの目の適切なバランスを探そうとしている過程でしょうね。
投手の勝利数や打者の打点は立派な成績として後世に残りますが、あまりにもチームメイトの能力や運や他の要素に左右される数字なので、将来の成績の予測に使う項目としては信憑性に欠けます。それで運等、選手が直接コントロール出来ない要素をなるべく省いた項目をいろいろと研究して編み出しています。選手年俸が天文学的な数字になってきた時代なので、下手にリスクを冒すより、将来の成績をより正確に読めるように努力していますね、多くの球団は。(それで今まで疎かになっていた守備の指標の研究にかなり力を入れていますが、各球団の企業秘密になってしまっている部分が多いので、残念ながらこれはまだあまり公開されていません。)
あと出塁率については、打数ではなく打席数が分母となる(四死球の時も打者は打席に立ちますので、それを無視してしまう打数という数字では選手の能力を語りきれない)上、野球において一番重要な財産であるアウトを、どれだけ取られないかという成績なので、攻守両側から見て重要性が分かりやすい数字だと思います。セイバー活動での一番の功績が出塁率の重要さをメジャー球団や世間(アメリカの中継では普通に打率や本塁打と並んで表示される事が多くなった)に伝えられた事じゃないでしょうか。
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