アイスホッケー世界選手権ディビジョンIII予備予選
Posted by japanstats on 2008 February 15日 Friday
またまた注目度激低の大会に目を向けて見ましょう。
今日から三日間オシム氏の母国ボスニアの首都サラエボ(1984年冬季五輪開催都市)でIIHF世界選手権Division III の予備予選が行われます(ちなみに日本はこの予備予選よりも世界ランキングが30くらい上のDivision I で健闘していて、今年は札幌でDivision Iの大会を開催します)。
参加国:
アルメニア
ギリシャ
ボスニア・ヘルツェゴビナ
今日から3日間総当りで、1位のチームが3/31-4/7 にルクセンブルグで開催される世界選手権Division III (既に出場が決まってる5チームはカタール(!)、南アフリカ、北朝鮮、モンゴル(!)と、ホスト国のルクセンブルグ)に参加できます。
予備予選のスケジュール:
2008.2.15 ギリシャ-ボスニア・ヘルツェゴビナ
2008.2.16 ギリシャ-アルメニア
2008.2.17 ボスニア・ヘルツェゴビナ-アルメニア
この3チームですが、まずアルメニアはアメリカ在住(生まれは分からないが育ちとホッケートレーニングは米国)の選手が多く、最近だと毎回世界選手権でビザや参加資格関係の問題を起こしているお騒がせチームです。でも、この3チームの中では実力No.1でしょう。(U20 Div III に参加してた選手が9人いますので、もう少し上のレベルでの経験もあります。)
アルメニアに比べると、ボスニアはサラエボにZetra Olympic Hallというホームリンク(しかも12000人収容!)があるのですが、紛争等厳しい内部事情が長年続いていたので2002-03シーズン以降、国内リーグも選手権も開催できていない状態です。そして(多分)即席で結成されたボスニア代表がクロアチアに練習試合をしに行ったら、クロアチア最弱のチームHK Ina Sisakに8-2と惨敗してしまいました。ホスト国ですが苦戦するでしょう。
そしてホッケー事情に関しては、ギリシャが一番厳しい状況に置かれています。これは、なんと国内にスケートリンクが存在しないからです(もう最後のリンクが潰されてから数年たっていて、一応新リンクを建てる予定はあるそうですが…)。という事でギリシャの選手は自腹で主に隣国のブルガリアやホッケー大国のチェコで強化合宿を行っています。代表選手の多くはギリシャ国籍を持っている北米人ですが、ギリシャのインラインホッケー界から現地出身の選手を取り込んで育成しようとしている動きもあるそうです。がんばってほしいです(ホッケー発展の為にDivision III 各国についても言える事ですが)。
当方の予想としては、ビザや参加資格の問題が無ければ、ぶっちぎりでアルメニアが1位通過してDivision III 本戦に参加するでしょう。でもチェコでの練習試合で6-8とか接戦してきたギリシャにも、もしかしたらのチャンスがあるかもしれません。ボスニアはこれからに繋げていってほしいですね。まあ、スポーツなんで試合してみるまで分かりませんが。
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[…] Posted by simoncurrie on 2008 February 29日 Friday さてさて、もう2週間前にボスニアで行われた、国際ホッケー界最底辺の戦いアイスホッケー世界選手権ディビジョンIII予備予選(展望はここ)ですが、結果から先に言うとなんと10年近く国際ホッケーから遠ざかっていて国内にアイスリンクもないギリシャ代表(出身地が外国の選手が多いですが、国内ではインラインを使って育成もしている)が、来月ルクセンブルグで行われるディビジョンIII への切符を勝ち取りました!逆境の中素晴らしい結果を出したギリシャ代表、おめでとう! […]
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