先発ローテーションの登板間隔
Posted by japanstats on 2008 March 28日 Friday
先発投手の使われ方は、日本でもメジャーでも時代によって変わってきていて、現在メジャーでは5人ローテ、プロ野球では6人ローテが主流です(昔は両国ともに連投や、中1-2日での当番も珍しくありませんでした)。日程の組まれ方(移動日)の関係と、5人ローテを忠実に守っている球団の関係で、メジャーでは中4日の登板が5割強を占めているのですが、近年では中4日の滑らかな減少と反比例して中5日の登板の割合が増えてきていて3割にもなっています。これは投手の肩を守ろうとしているからでしょうか?4.5人ローテにして、力のある1-3番手を確実に中4日で廻した方がシーズン中勝てる試合が増えそうだし、弱い先発投手(日本でいう谷間の先発に当たる5番手)の出番もかなり減らせるから合理的に見えるけれど、プレーオフが3ラウンドある今の時代にはポストシーズンまで体力温存するのが妥当なのか…?
これがセイバーメトリクス界では有名なTangotiger 経由で見つけた、サイトの登板間隔分析結果です。
メジャーでは20世紀の初頭から中3日の4人ローテが1930年代まで一番多く、’30-’60年代には中3日と中4日が同数くらいでした。70年代から近年に至るまでが面白く、中3日先発の激減と共に中4日と中5日の登板が確実に増えていきました。そして今世紀からは、中4日も90年代前半のピーク時からは減り始め、中5日で投げている選手が増えて続けています。5人ローテを忠実に守ってるなと思った球団が増えてきてる印象だったので、ピッタリです。
日本は確か労働法に基づく日程(6勤1休が一般的)なので、自然と中6日のローテに落ち着いているのですが(これはいつからでしょう?)、これは先発完投が美徳とされ、メジャーと比べれば先発投手の球数も多いプロ野球では合理的なのかもしれませんね(エースが明らかな負け試合で完投するくらいなら、中4日でまた投げた方がチームの為になりそうです…慣れれば調整も出来そうだが…?)ファイターズのヒルマン前監督が中4日の5人ローテをヒルマン政権初年度に取り入れようとしましたが、見事に失敗してましたしね(まあ、1年だけだと分からないだろうが、今の日本の日程に合わせるのには一苦労するでしょう)。
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