Make It Seven
Posted by japanstats on 2009 May 7日 Thursday
あのブラックベリーで有名なResearch In Motion のCEO のJim Balsillie がまたまたNHL チームを買収してオンタリオ州南部に移転させようとしています。これは最近話に上がった第2のトロントのチームとはまた別のケースみたいです。
前々回のピッツバーグ・ペンギンズと前回のナッシュビル・プレデターズに続き、今回経営が危ぶまれているチームの買収に乗り出したBalsillie 氏の対象は、つい先日米国会社更生法のChapter 11 が適用されたアリゾナ州のフェニックス・コヨーテズです。この広報キャンペーンの一部としてウェブサイトMakeItSeven.ca も立ち上がっています。
ピッツバーグの時には歴史もあるフランチャイズで、今はスーパースターも揃い人気のあるチームに復活しました。ナッシュビルの場合は、リーグがチームを地元に残す事を条件とした買収を優先させて地元の新オーナー・グループにBalsillie 氏が提示した金額以下の条件での買収が成立しました。
しかし今回はコヨーテズのオーナーが直々Balsillie 氏のオファーを優先させていて、これ以上の条件($212.5 million)のオファーが来ない限りBalsillie 氏に売却するつもりだそうです。今までコヨーテズの売却を実質阻止していたフェニックスのJobing.com アリーナとの30年契約も、この会社更生法で適用外になるそうです。
但し、NHL のコミッショナーのベットマン氏とオーナー達の多くはBalsillie 氏の様な強引な新オーナーを好んでいないので、どの手を使ってでもこの売却を阻止させる方向で動いているみたいで(トロントにはNHL のチームを余裕で2つ経営できるホッケー経済の基盤はあるのですが)、最終手段としてはオンタリオ州南部に移転するなら球団を消滅させる事も可能です。
でも、経済が回復する数年後までには何かしらの形でトロント近辺にオンタリオ州南部の第2のNHL チームが出来るでしょう。選手達もリーグ収入に結びついたサラリー・キャップとサラリー・フロアで経営に関わってきているリーグの新労働協約では、オーナーやリーグ理事だけの我がままをリーグの利益より優先させる事は不可能でしょうから。
カナダのスポーツチャンネルTSN のBob McKenzie 氏が冷静な分析をしています。
Leave a Reply