2008年世界選手権はケベック・シティーでの決勝でロシアがカナダを延長戦で5-4で破り、見事15年ぶりに優勝。大会中ずっと全く噛み合わずノーゴールだったIlya Kovalchuk がなんと試合終盤の同点ゴールと延長の決勝ゴールを両方決める大活躍。カナダは4-2と2点リードした時点で守りに入ってしまい、爆発力の凄いロシア相手には2点リードを守りきる事が出来ませんでした。
カナダがこのIIHF 100周年大会を始めて開催しましたが、見事ホスト国が優勝できないジンクスは86年にソ連が優勝した時以来、ずっと続いていて、今回もそれは変わりませんでした。カナダが負けたのは悔しいけれど、15年ぶりに優勝したロシア選手の喜びようは感動ものです。特にSergei Fedorov のソ連時代の90年以来の優勝、そしてキャプテンMorozov と立役者Kovalchuk の喜びよう、そしてもちろん一番感情を顕わにしてプレーして喜ぶロシア人スターのOvechkin、皆おめでとう!
来年の大会はスイスのベルンとチューリッヒで開催されます。なんと今年の大会でスロバキアがあわや降格かという不振な成績を残したので、世界ランキングでは見事スイスが7位に浮上。もうビッグ7(カナダ、ロシア、スウェーデン、フィンランド、アメリカ、チェコ、スロバキア)時代は終わったのか、ビッグ6になっちゃったのか、はたまたビッグ8と呼べるのか、国際ホッケー界も確実に進化してきています。