Posted by japanstats on 2008 July 31日 Thursday
プロ野球もいよいよ球宴に突入しました。例年よりは遅めに、甲子園予選と大会の間、そして五輪代表召集直前にしたのは意図的なのかな?私はオールスターそのものにはあまり興味が無いので、ここで日程の約2/3を終了したセ・パ両リーグの守備と投手の、7月31日時点でのチーム成績を振り返ってみましょう。
セリーグ (DER と FIP については左のリンクを参照して下さい):

首位を独走している阪神ですが、特に守備効率が良い訳ではないので、圧倒的な投手力が大きな要因と言えるでしょう(あとリーグ出塁率トップ5のうち3人が赤星、金本、新井、そして10位に鳥谷がいるという、繋がる打線も大きいですね)。ここ一ヶ月好調を維持していて、中日を抜き2位に躍り出た巨人ですが、守備効率はいくらか改善されたものの相変わらずリーグ最下位、でもFIP は中日と共にリーグ2位タイ、そしてもちろん打線には爆発力があるので、本領発揮してきたのでしょう。先月と比べてもFIP は大して変わらないのに、防御率が大分下がったので、守備と運が良くなったみたいですね。
パリーグ:

日ハムが相変わらずダントツの守備効率を見せていて(7割超は12球団中ファイターズだけ)、そのお陰でFIP はリーグワーストなのに、リーグ1位の防御率を誇っています。西武は守備効率もFIP もリーグ平均程度なので、やはり首位をキープできているのは打線と足のお陰ですね。ここでイマイチ分からないのが最下位の楽天、リーグ1位のFIP、そして守備効率も悪くない上よく打てる打線なのに最下位。まあ、大勝はできるけど、僅差のリードを守れず接戦を競い負ける事が多いって事なのでしょう。ブルペンさえ良くなれば、上も狙えるチームだと思いますが。
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Posted by japanstats on 2008 June 16日 Monday
6月16日現在のプロ野球のチーム成績をセイバーメトリクス的観点から見たもの。総得失点によるピタゴラス勝率(期待勝率)と、インプレーの打球をどれだけアウトにしているかという守備効率の2つに焦点を当てています。


まずはセリーグから、阪神が強いのは一目瞭然、そして中日は守備力からも総得失点からみても今の成績は妥当。でも、残りの4球団が弱いんじゃないか?2強4弱だから阪神はこれだけ勝ち星を積み重ねてるって可能性もある(まあ、交流戦も強いので、本当に現時点では日本一だと思うのだが、特に先発が6回投げれば試合に勝てちゃうJFK+渡辺がいるので)。まあ、広島巨人ヤクルトで3位争いがんばって下さいって感じですか(ヤクルトが守備力1位ってのも意外、中日はアライバは過去の栄光なのか、それともアライバ以外はダメなのか?)。


そしてパリーグ。西武は相変わらず妥当な強さ(でも阪神には1勝しか出来なかったから、やっぱりいくら弱い投手相手にホームラン量産できても、中継ぎに不安材料があると阪神みたいにバランスの良いチームに競い勝つのは難しい)。日ハムは投手有利な札幌ドームと脅威の守備力で接戦をものにして2位をキープしてる。でも楽天の強さは得失点差から見ただけでも本当だというのが分かり、特に取り柄の無いソフトバンクは徐々に突き放されていくでしょう。
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Posted by japanstats on 2008 May 28日 Wednesday
まず交流戦を1週間終えた現時点で、2週間前に見てみたチーム毎のピタゴラス勝率(期待勝率)を守備効率と合わせて見てみましょう。守備効率とは:
実は、守備力を客観的に評価するのは非常にむずかしく、これまでよく使われてきた「エラー数」や「守備率」(エラー数÷守備機会)といった数字は、そもそも「エラー」の判定が公式記録員の主観に基づくものであり、客観的に守備の実力を反映するものとは言いがたい。実際、守備範囲の狭い選手は、打球にさわる機会が少ないのでエラーの数も減るし、簡単な打球だけ堅実に処理していれば守備率もよい数字が残るからである。
そこで、最近は、「どれだけエラーしたか」という主観的な観点からではなく、「どれだけアウトを稼いだか」という客観的な観点から守備力を評価する方法が採用されるようになり、チーム全体の守備力についても、インプレーの打球をどれだけアウトにしたかという「守備効率」が使われるようになったのである。今季、メジャーの守備効率1位はアスレチクスの7割2分9厘、最下位はロイヤルズの6割8分3厘だったが、最高のチームと最悪のチームとでは、飛んできた打球をアウトにする割合が5%近くも違うのである(1試合当たりでは、「アウト」の数が1.2個違ってくる)。
巨人は最近打ち始めましたが、開幕直後の不振のお陰か、まだ期待勝率は広島とヤクルトと変わりません。ダントツで守備力がリーグワーストなのも手伝ってるのでしょう、このまま主力選手の怪我と不振が続けばシーズン終盤までし烈な3位争いになるのか?2週間前に比べて阪神が頭一つ抜けました、赤星、新井、金本、そして鳥谷がセリーグ出塁率トップ6に入っているのが大きな理由でしょう、投手力と守備力は中日と互角なので。交流戦でもパ1の西武に連勝したので、今間違いなく日本一の強さでしょう、先発が6回投げれば試合が決まるJFKの存在ももちろん大きく、やっと揃い踏みしたのでこれから重要な要素になるでしょう。7回以降だと普通の先発投手はかなり打たれこみ始めるので。ヤクルトの守備力が1位というのがイメージになかったので少し驚きです。
続きは次の行のリンクからどうぞ:
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