Posts Tagged ‘日ハム’
Posted by japanstats on 2008 June 11日 Wednesday
交流戦も3分の2の16試合を消化し、楽天と阪神が強く11勝ずつしています。楽天は交流戦1位の得失点差+30なので、期待通りの活躍で、阪神は相変わらずの強さです。
北京五輪の候補選手にGG.佐藤と帆足(西武)、吉見(中日)と、渡辺(阪神)が追加されましたね。去年から打ち続けているGGはもはや必須でしょうが、他の選手はどれほど戦力アップに繋がるのか?持っていかれるチームにとっては痛いのですが…
今週も忙しいので、打撃と投手の成績だけアップしておきます。FIPとOPSについてはこちらを。
打撃成績 (2008.6.10)

内川(横浜)が規定打席に到達して、OPS上位にも台頭しました、いつまで続くかな…?北京ではGGー青木ー稲葉の外野になるのかな?
投手成績 (2008.6.10)

ルイスがどれだけ広島の3位争いに貢献しているのかがよく伺えます。田中マー君と岩隈との差も防御率や勝敗の数が示すほどではありません。小松はオリックスで孤軍奮闘してるみたいですね。川上憲伸も完全に怪我(体調不良?)からカムバックしていて、ここ3試合で8、7、7回ずつ投げており、失点もそれぞれ1,3,1点ずつと良い成績です。投手には困らないでしょう、日本代表。
Posted in 01_日本語, baseball, information, NPB, opinion, Sabermetrics, statistics | Tagged: オリンピック, プロ野球, ヤクルト, ルイス, 田中, 稲葉, 野球, 阪神, 青木, 西武, FIP, GG, OPS, 内川, 北京, 吉見, 岩隈, 川上, 帆足, 広島, 日ハム, 日本, 日本代表, 星野, 楽天, 横浜, 渡辺, 中日, 五輪 | Leave a Comment »
Posted by japanstats on 2008 May 28日 Wednesday
まず交流戦を1週間終えた現時点で、2週間前に見てみたチーム毎のピタゴラス勝率(期待勝率)を守備効率と合わせて見てみましょう。守備効率とは:
実は、守備力を客観的に評価するのは非常にむずかしく、これまでよく使われてきた「エラー数」や「守備率」(エラー数÷守備機会)といった数字は、そもそも「エラー」の判定が公式記録員の主観に基づくものであり、客観的に守備の実力を反映するものとは言いがたい。実際、守備範囲の狭い選手は、打球にさわる機会が少ないのでエラーの数も減るし、簡単な打球だけ堅実に処理していれば守備率もよい数字が残るからである。
そこで、最近は、「どれだけエラーしたか」という主観的な観点からではなく、「どれだけアウトを稼いだか」という客観的な観点から守備力を評価する方法が採用されるようになり、チーム全体の守備力についても、インプレーの打球をどれだけアウトにしたかという「守備効率」が使われるようになったのである。今季、メジャーの守備効率1位はアスレチクスの7割2分9厘、最下位はロイヤルズの6割8分3厘だったが、最高のチームと最悪のチームとでは、飛んできた打球をアウトにする割合が5%近くも違うのである(1試合当たりでは、「アウト」の数が1.2個違ってくる)。
巨人は最近打ち始めましたが、開幕直後の不振のお陰か、まだ期待勝率は広島とヤクルトと変わりません。ダントツで守備力がリーグワーストなのも手伝ってるのでしょう、このまま主力選手の怪我と不振が続けばシーズン終盤までし烈な3位争いになるのか?2週間前に比べて阪神が頭一つ抜けました、赤星、新井、金本、そして鳥谷がセリーグ出塁率トップ6に入っているのが大きな理由でしょう、投手力と守備力は中日と互角なので。交流戦でもパ1の西武に連勝したので、今間違いなく日本一の強さでしょう、先発が6回投げれば試合が決まるJFKの存在ももちろん大きく、やっと揃い踏みしたのでこれから重要な要素になるでしょう。7回以降だと普通の先発投手はかなり打たれこみ始めるので。ヤクルトの守備力が1位というのがイメージになかったので少し驚きです。
続きは次の行のリンクからどうぞ:
Read the rest of this entry »
Posted in 01_日本語, baseball, information, NPB, opinion, Sabermetrics, statistics, tokyo | Tagged: スタッツ, セイバーメトリクス, セリーグ, ソフトバンク, ダルビッシュ, パリーグ, プロ野球, ヤクルト, ラミレス, der, 阪神, 西武, FIP, OPS, 出塁率, 守備効率, 巨人, 広島, 成績, 日ハム, 日本, 楽天 | 1 Comment »
Posted by japanstats on 2008 May 13日 Tuesday
GW連戦を終えたプロ野球の成績をセイバーメトリクス観点から見たものです。
まず5/12時点でのセリーグの成績。
セリーグ
|
試合
|
勝
|
敗
|
引
|
率
|
差
|
得点
|
失点
|
阪神
|
36
|
24
|
11
|
1
|
0.686
|
–
|
139
|
102
|
中日
|
37
|
21
|
13
|
3
|
0.618
|
2.5
|
144
|
103
|
巨人
|
38
|
18
|
19
|
1
|
0.486
|
4.5
|
142
|
146
|
ヤクルト
|
34
|
16
|
18
|
0
|
0.471
|
0.5
|
120
|
122
|
広島
|
34
|
14
|
18
|
2
|
0.438
|
1
|
97
|
123
|
横浜
|
35
|
10
|
24
|
1
|
0.294
|
5
|
108
|
154
|
|
|
|
|
|
|
さて、これをチームの総得点と総失点から見た、ピタゴラス勝率の成績で見てみよう。試合毎の結果では斑がありすぎるという事で、総得点と総失点から、本来そのチームの力を見るというもので
新思考派の予想手法について、次に理解しなければならないのが、「野球におけるピタゴラスの定理」だ。この定理は、サイバーメトリクス(野球を数理統計的に解析する学問)の祖、ビル・ジェームズの考案になるとされているが、
(チームの勝率)=(得点の2乗)÷(得点の2乗+失点の2乗)
とするものだ。
そうすると、こうなる。
セリーグ
|
ピタゴラス
勝率
|
ピタゴラス
勝
|
ピタゴラス
敗
|
阪神
|
0.650
|
23.4
|
12.6
|
中日
|
0.662
|
24.5
|
12.5
|
巨人
|
0.486
|
18.5
|
19.5
|
ヤクルト
|
0.492
|
16.7
|
17.3
|
広島
|
0.383
|
13.0
|
21.0
|
横浜
|
0.330
|
11.5
|
23.5
|
まあ、セリーグは大体総得失点の期待通りで、今年もまた阪神が接戦を制してるのか、期待されてる勝率を上回っている。この辺はブルペン含めての投手力や起用法によって期待値を上回れるかが関わってくる、これは去年と今年の日ハムにも言える事で、度重なる接戦を優秀な投手陣で勝ち取っている事で得点力に欠ける彼らはここ2年大きく期待されている勝率を上回っている。
パリーグ
|
試合
|
勝
|
敗
|
引
|
率
|
差
|
得点
|
失点
|
西武
|
40
|
26
|
13
|
1
|
0.667
|
–
|
195
|
149
|
日本ハム
|
42
|
21
|
20
|
1
|
0.512
|
6
|
124
|
139
|
ソフトバンク
|
42
|
21
|
21
|
0
|
0.5
|
0.5
|
171
|
171
|
楽天
|
40
|
20
|
20
|
0
|
0.5
|
0
|
186
|
145
|
ロッテ
|
42
|
19
|
23
|
0
|
0.452
|
2
|
154
|
172
|
オリックス
|
42
|
16
|
26
|
0
|
0.381
|
3
|
144
|
198
|
パリーグ
|
ピタゴラス
勝率
|
ピタゴラス
勝
|
ピタゴラス
敗
|
西武
|
0.631
|
25.3
|
14.7
|
日本ハム
|
0.443
|
18.6
|
23.4
|
ソフトバンク
|
0.500
|
21.0
|
21.0
|
楽天
|
0.622
|
24.9
|
15.1
|
ロッテ
|
0.445
|
18.7
|
23.3
|
オリックス
|
0.346
|
14.5
|
27.5
|
日ハムがまた去年に続き期待値を大きく上回る勝率を残しているのが見られる、楽天が得点力ほど勝っていないのも興味深い、実はもっとポテンシャルを秘めたチームなのじゃないか?
選 手
|
|
OPS
|
|
|
|
|
山崎 武司
|
(楽)
|
1.051
|
G.G.佐藤
|
(西)
|
1.009
|
田中 賢介
|
(日)
|
0.983
|
橋本 将
|
(ロ)
|
0.949
|
ローズ
|
(オ)
|
0.945
|
新井 貴浩
|
(神)
|
0.94
|
ラミレス
|
(巨)
|
0.93
|
松中 信彦
|
(ソ)
|
0.927
|
森野 将彦
|
(中)
|
0.921
|
中島 裕之
|
(西)
|
0.898
|
投 手
|
|
|
FIP
|
防御率
|
|
|
|
|
|
|
岩隈 久志
|
(楽)
|
1.89
|
1.66
|
杉内 俊哉
|
(ソ)
|
1.93
|
3.17
|
ルイス
|
(広)
|
2.20
|
2.2
|
グライシンガー
|
(巨)
|
2.31
|
2.77
|
小松 聖
|
(オ)
|
2.57
|
2.22
|
清水 直行
|
(ロ)
|
2.75
|
2.26
|
内海 哲也
|
(巨)
|
2.77
|
3.45
|
田中 将大
|
(楽)
|
2.79
|
2.31
|
ダルビッシュ 有
|
(日)
|
2.81
|
1.46
|
岩田 稔
|
(神)
|
2.82
|
1.8
|
あとは両リーグ通してのOPSトップ10とFIPトップ10を並べてみた。打者は軒並み期待通り(開幕から好調な打者か、認められてるスラッガー達)で、別に低い打率(といっても.250くらいまでだが)は関係無いという感じ。現在リーグトップの打率の山崎は、去年の38歳での覚醒が本物だった事を証明しているのか、それとも去年からのバッティングがまだ続いているだけで、近いうちには05-06年あたりの成績に戻るのか、興味深いところです、年もあるので。規定打席数に満たしていませんが、西武のボカチカが.950 で大活躍中、ガイエルはここ数週間大スランプだったが、OPS はまだ.804 で両リーグ24位とまずまずの成績を残している。
投手は斑が出やすく、杉内、グライシンガー、内海が実は防御率で見られている以上の活躍をしているのではないかと思われる。巨人投手については、守備を軽視するチームなので、あまり驚く事ではないかもしれない。
OPS (On Base Percentage + Slugging Percentage)とは出塁率+長打率の事で、その選手の得点能力を計る指標としては、四球を無視する打率や、チームメイトの能力に大きく左右される得点や打点よりかは役に立つ。アウトは一試合27個しか無い貴重な財源なので、いかにアウトにならないかという指標の出塁率と、いかに累上のチームメイトと自分を進塁させる能力を備えているのかという指標の長打率から、OPSは成り立っている。
FIP (Fielding Independent Picthing)とは、投手の能力をチームメイトの守備範囲やグラブ裁きに左右されない、三振と四死球と本塁打だけで計ったもので、プロ野球はメジャーより試合平均得点が少ないので、ここでは定数の3を使っているが、別に防御率と比較できる数字ではなく、防御率みたいに見やすくしているだけで、あくまで投手間の比較の為の数字である。
もちろん両方とも完璧な指標とは程遠いが(チームスポーツで個人の能力を測る完璧な指標なんて存在しないだろうが…)、従来のチームメイトの能力に依存しすぎている得点や打点や勝敗などに比べれば遥かに優れている指標である。
Posted in 01_日本語, baseball, information, NPB, opinion, Sabermetrics, statistics | Tagged: ガイエル, グライシンガー, セイバーメトリクス, ボカチカ, 長打率, 阪神, 防御率, FIP, OPS, 内海, 出塁率, 勝率, 山崎, 得点, 打点, 打率, 日ハム, 杉内, 楽天 | 4 Comments »